・シルビアエンド後のお話。 「なー、委員長。」 「何?」 「…まだ委員長でいいのか?」 「…薙原君が許してくれないんでしょう?」 「………いや、だってさ…。」 「そんなに『ユウキ』って呼ばれるのが恥ずかしいの?  リナさんやフィルさんだってそう呼んでたのに。」 「……あのなー。  リナやフィルは別に気にならないけど…。」 ぐいっ。 「あっ!?」 「……好きな奴に名前で呼ばれるのは、結構勇気が  居るんだぞ。」 「…私だって、同じよ。  ……ね、ユウキ。」 「…ずるいぞ、シルビア。  そんな言い方されたら…断れない。」 「…ユウキ…。」 「シルビア…。」 「「「ごほん。」」」 「はいはい、委員長の出番は終わりなのさ!」 「ほら、次行くわよ薙原。とっとと次!!」 「ちょ、ちょっと貴女達!」 「おいおい、みんな!?」 「そうですわ薙原ユウキ。  次は、わたくしの番ですわよ?」 「えー、次はナツミなのさっ!」 「なんですって?次は私よ!」 「いーえ、わたくしですっ!」 「…ごめんな、シルビア。  これで許してくれ。」 ちゅっ。 「…もう。  今日の所は、これで許してあげるわ…ユウキ。」 ・ナツミエンド後のお話。 「よーやくナツミの番なのさー!!」 「…いや、…やけにテンション高いなナツミ。」 「勿論なのさっ!  …だって、今日はパパにナギーを紹介する日なのさっ。」 「な、何っ!?  俺、そんな事聞いて無いぞっ!?」 「だって、聞いたらナギー逃げるのさ。」 「…いや、逃げたりは…。」 「…本当に?逃げないのさ?  今の状況でも?」 「……いや、つーか紹介しないってのはどうだナツミ。」 「ナツミは…今の状況を気に入ってるから、いいのさ。  ナギーを独占するよりは、みんなで一緒に幸せに…  それが、ナツミの出した結論なのさ。」 「…ごめん。俺が優柔不断だから…。」 「いいのさ。  あの雨の日、ナギーに手を握ってもらった時に。  ……その時に、ナツミの心はナギーに奪われたのさ。」 「…ナツミ…。」 「……ナギーが手を握っててくれる限り、ナツミはナギーの  モノなのさ。」 「…おいで、ナツミ…。」 「…ナギー…。」 「「「ごほん。」」」 「はい、ナツミさんの時間は此処まで。」 「はい離れた離れた!」 「えー、せっかく此処からがいい部分なのさー。」 「…なんか、止めるタイミングがやけに陰険だな…。」 「…何か仰いまして、薙原ユウキ?  ……さ、今度こそわたくしの」 「ほら行くわよ薙原!次は私なんだからっ!!」 「ちょ、ちょっと引っ張るな鈴木っ!?」 「…ナギー!」 ちゅっ。 「この続きは、今度ゆっくりとするのさ!!」 「…ああ、ナツミ。」 ・ぼたんエンド後のお話。 「…右よし。左良し。上よし。後方、前方問題無し。」 「……いや、今までの流れを見ると心配かもしれないけど、  そりゃちょっと過剰すぎないか鈴木。」 「…あのね薙原。コレ見なさいよ。」 「こ、これはっ!?…バニーさん!?」 「……先輩が今度コレ着て売り子しろって言うのよ。  しかもちゃんと試着して、確認しとけって。」 「…で?」 「……鈍いわね薙原。今から着替えるから、  薙原に変な所が無いか確認して貰おうって事よ。」 「了解。  …で、何処で着替える気だ。」 「何処って、此処よ。」 「はぁっ!?」 「だから後ろ向いてなさい薙原。  …振り向いたら死ぬまで撲殺だからね。」 「いや、撲殺の時点で死んでるだろ…。  …ほい、後ろ向いたぞ。」 「…んっ……嘘、ちゃんとサイズ測った筈なのに…。  何で胸が引っかかるのかしら……?」 「…むぅ。」 「……ん、後ろのジッパーが…届かないっ…。」 「……もう我慢できーん!!」 くるり。 「鈴木ー!!」 「って、振り向くな馬鹿っ!!」 「当たるかっ!」 ぎゅっ。 「きゃあっ!?」 「……鈴木。そんなに俺を獣にしたいのか?」 「ち、違うわよ馬鹿!いいから離れなさいよ!!」 「…駄目。こんな鈴木を見て止まれる程、  俺は聖人じゃないから。  だいたい、いつも二人っきりの時は可愛い鈴木が悪い。」 「…だ、駄目よ薙原。ほら、先輩に報告しないと…。」 「……ぼたん。」 「っ!?」 「……いいよな?」 「…馬鹿。馬鹿。ちんこっ。後で絶対に覚えときなさいよ。」 「ああ。可愛いぼたんを忘れないように、たっぷりと  可愛がってあげる。」 「……薙原…。」 「…ぼたん…。」 「「「ごほん。」」」 「はい、そこまで。」 「ずるいのさぼたん。色仕掛けなんてシルビアやエリーゼには  出来ないのさー。」 「べ、別に色仕掛け目的じゃ無かったわよっ!?…最初は。」 「…えーと、俺が悪いのか?俺かっ!?」 「どうかしら?まあどちらでも結構ですわ。  今度こそ私の番ですわよ!」 「…にしても薙原君…スケベよね。」 「ナギー、スケベなのさ。」 「ほら行きなさい薙原。待ってるわよ。」 「……なあ、鈴木」 ちゅっ。 「…早く行きなさいよ…馬鹿っ。」 「……ありがと、ぼたん。」 ・エリーゼエンド後のお話。 「ようやくわたくしの出番ですわ。  さあ薙原、わたくしと共に冒険に」 「さ、帰るか。」 ぐいっ。 「ちょっとお待ちなさい!  さんざん待たせておいて、わたくしの出番は無しですの!?」 「冗談だよ、冗談。まったく、相変わらずだなエリーゼは。  …ま、そんな所も可愛いんだけどな。」 「…ふ、ふん。  そんな事言ってご機嫌を取ろうとしても無駄ですわよ?」 「…そうか。  じゃあこの特大ベアちゃんぬいぐるみは無駄かな?」 「……あ、うう…。」 「………欲しいんだろ?  俺の前でぐらいは、素直になってくれよ、エリーゼ。」 「……貰って、よろしいんですの?」 「ああ。  …俺の大事なエリーゼの為に買ってきたんだからな。」 「………薙原…。」 きゅっ。 「…ありがとう。一生、大切にしますわ。」 「う、うん。  …エリーゼ、その…。」 「……わたくしとは、キスしてくださらないんですの?」 「………いや、キスだけで止まれるかなって…。」 「…薙原さえ嫌じゃ無ければ…わたくしは…。」 「エリーゼ…。」 「……薙原…。」 「「「ごほん。」」」 「はい、時間よ。」 「ずるいのさエリーゼ、プレゼント貰ってるのさー。」 「そ、それはわたくしじゃ無くて薙原に仰ってくださらない?」 「…いや、だって前から欲しそうにしてたしなぁ…。」 「ま、薙原が女性の敵だってのは分かったわね。」 「…そうね。これ以上増えないか心配だわ。」 「ナギー、無意識だからたちが悪いのさ。」 「薙原ユウキ!」 「ん?」 ちゅっ。 「…きょ、今日の所は、これで許してさしあげますわっ。」 「……畏まりました、エリーゼお嬢様。」 ・んで、その後。 「…なあ、ギルド行く度に男共に睨まれるんだか…。  俺、悪い事したか?」 「……さあ?別に思い当たらないけど?」 「何か変な記事を書いたんじゃありませんのナツミさん?」 「ナツミじゃ無いのさっ。きっと、ぼたんが酔って  暴れたのが原因なのさっ!」 「そ、そんなに暴れて無いわよっ!?…多分、だけど。」 ((((四股のお前が原因だっ!!お前がっ!!!))))